『満月珈琲店』の基本情報
タイトル | 満月珈琲店 |
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著者 | (著)望月麻衣 (画)桜田千尋 |
出版社 | KADOKAWA |
発行日 | 2020/8/19 |
ジャンル | 小説 |
ページ | 96ページ |
『満月珈琲店』のあらすじ
疲れた人だけが訪れることのできる「満月珈琲店」。
毎日、日没にスタートする。憧れのお兄ちゃんに失恋した小学生。
挫折から自分の道を模索する元アイドル。
仕事に自信が持てない中堅サラリーマン。
最愛の人を亡くした年老いた女性。マスターの元には今日も疲れた人がやってきた。
提供されるメニューが、それぞれの悩みを優しく包み込む。顔を上げたその先にある未来は―――。
イラストレーター桜田千尋の天体をモチーフにした美しいイラストと、感動の物語が溶け合い、ずっと手元に置いておきたくなる特別なイラストストーリー集。
引用:Amazon
夜だけ営業するトレーラーカフェ「満月珈琲店」は、どこにでも現れます。
メニュー表はありません。猫のマスターがあなたにぴったりの料理やドリンクを提供します。
頑張っているあなたに贈る、一息つきたい時に読んでほしいイラスト・ストーリー集です。
『満月珈琲店』ジャンル、カテゴリー
- 小説
- イラスト集
- 恋愛
- ヒューマンドラマ
- グルメ
- 星・天体

目次
第1章 春 秘めた恋
第2章 夏 折れた心
第3章 秋 見えない未来
第4章 冬 巡り合わせ
今日の読書のお供
読書のお供には、やっぱり美味しいコーヒーが飲みたくなりますね。
特にカフェを題材にした小説は、コーヒーの香りが引き立ちます。
『満月珈琲店』の感想・レビュー

『満月珈琲店』は夜空の美しいグラフィック楽しむ、イラスト・ストーリー集です。
今回は3つのポイントに絞って感想をお伝えします。
猫が営む、神出鬼没なトレーラーカフェ
疲れた人だけが訪れることができる、不思議な夜カフェ「満月珈琲店」。
そこには決まったメニューはなく、訪れた人にぴったりの料理や飲み物を、猫の店主が用意してくれます。
心が疲れたとき、そっと寄り添ってくれるような物語。
ちょっと一息つきたい大人のための、“お食事絵本”でした。
夜空を閉じ込めた、とっておきのメニュー
本作のイラストを手がける桜田千尋さんは、新海誠作品の空に憧れ、空と日常のアイテムを掛け合わせたイラストを描くようになったそう。
その美しい世界観がSNSで話題となり、小説・絵本化が実現しました。
満月のバターのホットケーキ、空色ビール、三日月のクロワッサン…。
どれも夜空のグラデーションを思わせる、幻想的なメニューばかり。
「もし自分がこのカフェを訪れたら、どんなメニューが出てくるのかな?」
そんなことを想像するのも楽しくて、私はやっぱり甘いスイーツがいいなぁ、なんて思ってしまいました。
春夏秋冬を巡る、ひとつの恋の物語
物語は春・夏・秋・冬の4章構成。
季節ごとの豊かなメニューとともに、とある男女の恋と人生が描かれます。
例えば、コーヒーの苦さが苦手な少女。
「いつか大人になったら、この苦さが美味しく感じる日がくるのかな?」
そんな彼女を、温かく見守る猫の店主。
そして、少女が憧れる幼馴染のお兄さんとの恋の行方は…?
ページをめくるたび、優しくて甘い、でもちょっぴり切ない物語に引き込まれました。
おすすめの本
『満月珈琲店の星詠み』望月麻衣
kindle unlimitedで読み放題中!
「満月珈琲店」の小説版シリーズ。6冊既刊。
ツイッターで話題のイラストにインスパイアされた新シリーズ
満月の夜にだけ開く不思議な珈琲店。優しい猫のマスターと星遣いの猫たちが、極上のスイーツと占星術で、人生に迷える人々をおもてなしする。引用:Amazon
Audibleでも聞き放題!
\20万以上の対象作品が聴き放題!スキマ時間を読書時間に/
『満月珈琲店のレシピ帖』桜田千尋
本屋大賞のレシピ部門を受賞。『満月珈琲店」シリーズに登場した料理・ドリンクのレシピがついたイラスト本。
SNSなどで話題の架空の喫茶店「満月珈琲店」。
訪れた人の疲れを癒やす、とっておきのスイーツ、フード、ドリンクを提供しています。
その幻想的で心を癒やすイラストの世界観に多くの人が魅了されています。
見ているだけで心が浄化される満月珈琲店のメニューを、
イラストと実際の写真で完全再現!
描き下ろしイラストも豊富にあり、見て、作って、食べて楽しむ、満月珈琲店初めてのレシピ集です。
あの美しく、どこか懐かしいメニューをあなたもおうちで再現してみませんか?引用:Amazon
kindle unlimitedで読み放題中!
文庫本1冊の値段で、小説・コミックなど、200万冊以上が読み放題のサービス!
『眠れない夜のために』千早茜
直木賞作家・千早茜が紡ぐ、10の夜の物語。
人気イラストレーター・西淑による美しい挿絵とともに味わう、「眠れない夜」をテーマにした短編集。「眠らなくてはと、まぶたを閉じる。けれど、目の奥にすこんとした空洞がある」。家族が寝静まった深夜、ひとり台所に佇む時間──第一夜「空洞」
「夜にあるのは、見えない恐ろしさではなく、見ようとしてしまう恐ろしさ」。美しい刺繡を生業とする「わたし」の暮らす土地に、ある日旅人が訪れて──第八夜「繡(うつく)しい夜」
「夜の底の黄金よ、君の寝顔は本当に変わらないから、こんな静かな晩は永遠に続く夜に閉じ込められてしまったような心持ちになるのだ」。眠り続ける「君」の呼吸に、傍らで耳をすます──第九夜「寝息」
……ほか、夜の世界へと誘う10篇を所収。
引用:Amazon

まとめ:『満月珈琲店』の感想
疲れたとき、空を見上げるようにこの本を開いてみてほしい。
きっと、満月珈琲店の猫店主が、あなたにぴったりの一杯を用意してくれるはずです。
