2025年冬アニメとして1月より放送された『全修。』。『呪術廻戦』や『チェンソーマン』などの人気作品を手がけるMAPPAのオリジナルアニメーションです。
今回は第3話の「運命。」の感想・レビューをご紹介します。
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『全修。』の基本情報
あらすじ
広瀬ナツ子は、高校卒業後アニメーターとなり才能を開花させ、あっという間に監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象になる大ヒット。新進気鋭の天才監督と世間でも評価され、次回作は初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品に決定!しかし、人を好きになったことがないナツ子は初恋がよくわからず、コンテが描けなくなり映画制作が行き詰る。そんなある日、コンテ作業中に意識を失い、目が覚めるとそこは、子供の頃に夢中になったアニメ映画『滅びゆく物語』の世界だった。
作品情報
原作 | 山﨑みつえ うえのきみこ MAPPA |
---|---|
制作会社 | MAPPA |
監督 | 山﨑みつえ |
出演者 | 広瀬ナツ子:永瀬アンナ ルーク・ブレイブハート:浦 和希 ユニオ:釘宮理恵 メメルン:鈴木みのり QJ:陶山章央 ジャスティス:朴 璐美 デステニー・ハートウォーミング:石見舞菜香 |
放送時期 | 2025年冬 |
話数 | 放送中 |
配信先はこちら
サービス | 月額 | 見放題 | サイト |
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第3話の「運命。」感想
葬儀の代わりに収穫祭
第3話は嵐の前の静けさといった様子で、勇者一行とナツ子は、しばしの休戦を楽しむ。本来はユニオの葬儀だったはずが、2話で守った食料の収穫を祝って、収穫祭に変更されている。
祝賀会のため、勇者一行もドレスアップ。ナツ子もドレスに着替えて、晴れの日を楽しんでいる。
3話にして、ナツコの前髪をあげる描写が多くなってきた。髪の毛お化けのアイデンティティが失われつつある。
各々収穫祭を楽しんでいるが、聖歌隊に所属しているメメルンだけは皆と別行動になった。エルフ好きの私としては、クールなメメルンを応援したいが、勇者一行とは相入れない壁を感じる。
ヒロインのデステニー・ハートウォーミング登場
3話では、「滅びゆく物語」の町長の娘であり、メイン・ヒロインのデステニー(CV:石見舞菜香)が登場。褐色美人で可愛らしさ満点。ピュア、天然、正義感といったザ・ヒロインという感じの女性。
ナツ子によると、「ピンチはいつだって、元を正せばデステニー」だそうで、本人の意思に関わらず何かとトラブルを持ち込むことが多いらしい。正義感満載なのに、その行動が裏目に出てしまい、人質に捕えられたり、攫われたりして、主人公の脚を引っ張るヒロインいるいる。
ナツ子のメタ的発言に共感
孤児院を設立するために、理事長(金持ち)との意に沿わない結婚を受け入れたそう。その理事長(CV:諏訪部順一)は、すでに8人の妻がおり、デステニーを含めてナインワイブスにしたいという。
諏訪部さんの色気ある芝居なのに、低身長の髭面ザマスがツボに入る。
ナツ子は子供の頃から不思議に思っていた「どうして孤児院を自分で作らないのか」という疑問をデステニーに伝える。なぜ考えもしなかったのかと、気づきを得たデステニーちゃん。
メメルンか、ナツ子とのフラグを期待していたのに、まさかのメインヒロインいたのね…。
ルークとデステニーは出会った瞬間、運命を感じたのか見つめ合い、頬を染めるシーンが描かれている。強引なユニオに引き合わされ、唐突にダンスまで始める始末。
「ルークを心から笑わせることができたのは、デステニーだけ」。
ルークとデステニーは恋人関係になるが、ヴォイドに攻撃され途中で命を落としてしまうらしい。本来のストーリーなら恋人を失った悲しみから、ルークが闇堕ちしてしまうのか?
ナツ子が改変する前の、「滅びゆく物語」もみてみたいなー
3話はタイガーマスクのパロディ
ナツ子が知っている物語よりも、早い段階でヴォイドが出現。ヴォイドを町に引き入れ、司祭と同じ姿に細工した謎のローブの人物が登場。顔は隠れてるけれど、メメルン…だよね…?
物語改変の弊害がそろそろ出始めてきている。来月までヴォイドが襲来しないだろうというナツ子の予想に反して、カマキリ型のヴォイドが収穫祭に紛れ込んでくる。
ヴォイドセンサーを持つQJはまたもや充電中で、ポンコツぶりを発揮して役に立たない笑
物語の都合上、デバフかけられるキャラいるよね
ヴォイドに対抗すべく、第3話でナツ子が描き出したのは、「サーバルキャットマスク」。
今回のパロディは、「タイガーマスク」である。虎と同じ大型猫科のマスクを被ったプロレスラーとして登場し、カマキリ型のヴォイド相手にプロレス技を繰り出していく。
ナツ子の実況もコミカルで、キャラクターたちもみんな興奮気味にサーバルキャットマスクを応援している。
タイガーマスクもプロレスも詳しくないけれど、ナツコ解説による「作画コストの高い技」の連続で、映像美を楽しめた。
デステニーが「孤児院を設立したい」と話していたのも、 『タイガーマスク』パロディ登場の伏線だったのかな?
今回ナツ子が修正した「サーバルキャットマスク」の影響が一番大きかったのは、デステニーちゃん。サーバルキャットマスクに憧れ、猫科マスクを被り、以前よりもマッチョになっている…。
可愛いだけのヒロインではなく、猫科マスクという強烈な個性が追加され、プロレスに魅せられたヒロインに修正されてしまった。
好きな格好をして、好きに生きる、それが私のビューティフォー!
不穏なメメルン
ナツ子の改変により、明らかに歴史が変わってきている。
まだ鬱ルートに進まないように、対応できているけれど、今回がコメディパートだった分、次回は重めのシリアス展開が待ち受けているんじゃなかろうか。
能力を使ったあとは、その作画コストと同等の時間眠ってしまうナツ子。今のところ、3日間の休息が必要のようだけど、今後連続的にヴォイドが襲来してきたら、ナツ子だけじゃ対処しきれないのでは…?
物語終盤には、今回別行動であったメメルンが、不穏な雰囲気を匂わせる。謎のローブの人物はメメルンなのか、裏切り者なのか…?
ナツ子がメメルンを見つめる視線も意味深であり、次回が気になる謎を残して本編はEDへ。
『全修。』の今後のパロディ予想
監督のインタビューによると、ナツ子が能力で具現化するのは、転生前に親しみのあったアニメたちから登場するようだ。
詳しくは2話のレビューでまとめたので、詳しく知りたい方はそちらを参考にしてください。
スタジオ内に貼ってあるポスターや紹介された作品一覧はこちら。※登場順
- スケバン魔法少女暗黒学園
- 初恋ファーストラブ(未公開作品)
- サムライ飯
- 野球帰宅部
巨人物語- 滅びゆく物語(本作)
サーバルキャットマスク移動戦士イクダス
登場済みのものは打ち消し線を引きました。次回登場が予測できる作品は、赤字になっています。
「スケバン魔法少女暗黒学園」は1話の冒頭で一度登場したけど、ナツ子が能力で描き出したわけではないから、これから登場しそう。再び三石琴乃さんが登場するのか、期待して待ちたい。
あとはスポーツマンガっぽい「野球帰宅部」とグルメマンガっぽい「サムライ飯」。どちらもバトル向きのアニメではなさそうだけれど、どのような形でヴォイドとの戦闘に使われるのか楽しみである。
『全修。』に関連作品
『全修。』の3話「運命。」に関連した作品をご紹介します。
『村井の恋』
今回ナツ子が描き出した「サーバルキャットマスク」。プロレスでカマキリ型のヴォイドと戦う際に繰り出したのが、モンゴリアンチョップ。
「モンゴリアンチョップ」ってなにそれ?と思った方、ぜひ『村井の恋』をみてください。
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まとめ
2025年冬アニメの中で、『全修。』は今のところ、1番の期待作です。
ナツ子が関わることで、「滅びゆく物語」の運命の歯車が、目に見えて狂い始めた様子。ユニオを救い、町と食糧を守り、鬱ルートに向かうのを回避しようとしたことで歴史が改変され始めているよう。
今の所ナツ子に対処しきれているが、今後予測不能なヴォイドの襲来が一気に物語の駒を進めそうですね。今回がコメディパートが多かった分、来週は重めのシリアスパートが来るんじゃないかと怯えています。
メメルンの不穏な行動と、影のあるナツ子の表情。先行きが気になる次回に怯えつつも、楽しみに放送を待ちたいと思います。
今週はタイガーマスクのパロディが登場しましたが、来週はどんなパロディが登場するのでしょう。次回の放送も期待が高まります。