【読書感想】佐原ひかり『鳥と港』:文通で繋がる想いと、そして新しい働き方

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この記事は、一部ネタバレを含みます。

目次

『鳥と港』の基本情報

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タイトル鳥と港
著者佐原ひかり
出版社小学館
発行日2024年5月24日
ジャンル小説
ページ320ページ

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『鳥と港』のあらすじ

“これから”の働きかたの物語
 大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。
 退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。
「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。
 無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。
『ブラザーズ・ブラジャー』『人間みたいに生きている』の新鋭が描く“これから”の働きかたの物語!

引用:小学館『鳥と港』

大学院卒業後、働き方に悩み、職場を去った女性・みなと。

公園に捨てられていたポストの中に手紙を見つけ、送り主である高校生・あすかとの「文通」が始まります。

社会でのあり方に悩む2人は、「文通ビジネス」を始めることに。

『鳥と港』ジャンル、カテゴリー

  • ヒューマンドラマ
  • お仕事小説
  • 感動系

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今日の読書のお供

今日の読書のお供はステラおばさんのクッキー

今日の読書のお供はステラおばさんのクッキー。

オールドファッションシュガーと、キャラメルカスタードをいただきました。

手に取ったきっかけ

佐原ひかりさんの『スターゲイザー』で著者を知り、デビュー前のアイドルたちを描いたその作品に夢中になりました。

りお

推したくなるような魅力的なキャラクターたちにどハマり。

著者の他の作品が読みたくなり、本書を手に取りました。

『鳥と港』の感想・レビュー

『鳥と港』の感想・レビューをご紹介

現代のワークバランスを考える

本作では、主人公「みなと」の仕事に対する不安や葛藤が大きなテーマとなっています。

社会に出たばかりの彼女が感じる「理想」と「現実」のギャップに悩みながら成長していく姿に、多くの人々が共感できる部分があるでしょう。

特に、現代社会における若者が直面する仕事の厳しさや自立の難しさを描いています。

また、「家事も労働とみなす」という考え方に共感しました。

特に女性に偏りがちな家事の負担が強調され、社会だけでなく家庭内であっても、ワークバランスについて再考する必要があると感じさせられます。

さらに、未熟な主人公たちが文通ビジネスのスタートアップをするシーンでは、彼らの成長と挑戦にワクワクしながら読めました。

この物語は、「みなと」の成長を通じて、現代のワークバランスや自立について再考させてくれます。

自分や他人との距離

本作では、文通を通じて他人との距離感を取り戻し、自己との向き合いを深めていく主人公・みなとの姿が描かれています。

現代はスマホやSNSで簡単に他者と繋がれる一方で、その便利さが心の距離を希薄にしているのではないでしょうか。

文通のように手間をかけることで、相手を労り、人との繋がりや心の交流の大切さを再認識することができます。

物語終盤でみなとがあすかとの再会を目指しながら自分を見つめ直すシーンは、効率を重視する現代社会では忘れがちな「自分と向きあう時間の大切さ」について考えさせられました。

古い道具への魅力

本作では、便箋、インク、筆ペン、万年筆、封蝋などが登場します。

りお

本好きにとっては胸ときめく道具たちではないでしょうか。

他にも、キャンプ、レコード、万年筆など、使われることが少なくなった古きもの達が、最近「ブーム」となって見直されていますよね。

これらのレトロ文化は、あえて不便さを楽しむ手段です。

効率主義の現代社会にとって、あえて手間をかける文化は、心を込めた時間の使い方として再評価されています。

この「不便さ」「めんどくささ」「非効率さ」が、現代人が求める「個性」と「心のゆとり」を生み出すのではないでしょうか。

文通を通じて時間をかけて相手を思うことで、現代社会の効率主義から一歩離れ、自己を見つめ直す大切さを教えてくれます。

この本が好きな方にへおすすめな本

『月とコーヒー』吉田篤弘

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生きるのに絶対必要な「太陽とパン」の対義語「月とコーヒー」。

絶対必要ではない、だけど心に寄り添うもの、癒すもの。そんな廃れゆく世界の端っこや、裏側をテーマに書き上げた短編集。

インクや手帳など、流行遅れの古い道具が取り上げられる。

ヴァイオレットエヴァーガーデン

代筆屋の仕事を通して、心を育てていく、元・兵器の少女の成長物語。

『「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ 』喜多川 泰

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10通の手紙を通して、「働くとは何か?意味とは?」を問いかける成長物語。

『鳥と港』のまとめ

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『鳥と港』をご紹介しました。

手紙を通じて心と向き合わせ、忘れがちな人との繋がりや自分自身の感情に気づくことができる物語です。

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