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『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』の基本情報
原作 | MTJJ木頭 |
---|---|
制作会社 | 北京寒木春華動画技術有限公司 |
監督 | MTJJ木頭 |
出演者 | シャオヘイ:花澤香菜 ムゲン:宮野真守 フーシー:櫻井孝宏 シューファイ:斉藤壮馬 ロジュ:松岡禎丞 テンフー:杉田智和 シュイ:豊崎愛生 ナタ:水瀬いのり キュウ爺:チョー 館長:大塚芳忠 花の妖精:宇垣美里(特別出演) |
放送時期 | 2019年 |
本編 | 105分 |
『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』のあらすじ
人間たちの自然破壊により、多くの妖精たちが居場所を失っていた。森が開発され、居場所を失った黒ネコの妖精シャオヘイ。そこに手を差し伸べたのは同じ妖精のフーシーだった。フーシーはシャオヘイを仲間に加え、住処である人里から遠く離れた島へと案内する。その島に、人間でありながら最強の執行人ムゲンが現れる。フーシーたちの不穏な動きを察知し、捕えにきたのだ。戦いの中、シャオヘイはムゲンに捕まってしまう。なんとか逃れたフーシーたちはシャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた「ある作戦」を始める。一方、ムゲンはシャオヘイとともに、人と共存する妖精たちが暮らす会館を目指す。シャオヘイは、新たな居場所を見つけることができるのか。そして、人と妖精の未来は、果たして――
引用:dアニメストア
自然破壊により棲家を追われた妖精たちは、人間社会との均衡を保ちながら、人間に紛れて共存して生きています。
しかし中には、環境を壊す人間に対して恨みを募らせ、森を取り戻そうとする妖精たちも存在します。
物語の主人公は、棲家を失った猫の妖精・シャオヘイ。
彼は、人間でありながら世界の均衡を保とうとする執行人・ムゲンと出会い、共に旅をする中で人間と妖精の関係を模索していく。
『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』ジャンル、カテゴリー
- 中国アニメ
- 劇場化アニメ
- ファンタジー
- ヒューマンドラマ
- 妖怪/妖精
『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』の配信先

『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』の感想・レビュー
中国発のアニメ作品の中でも、特に人気な映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』。
今回は4つのポイントに絞って、見どころを紹介していきます。
自然と人の調和と共生がテーマ
本作は、ジブリの『もののけ姫』を彷彿とさせる自然破壊への強いメッセージと、細田守監督の『バケモノの子』のような異世界感が見事に融合した作品です。
物語は、自然の中で暮らす猫の妖精・シャオヘイが、自然破壊によって住処を奪われ、都会へと放浪していくシーンから始まります。この冒頭シーンが印象的で、破壊される自然と逃げ惑う動物たちの姿は、まさに『もののけ姫』を思わせました。重機による自然破壊、そしてそれに逃げ惑う動物たち。彼らの怒りや恐怖がリアルに伝わり、自然と人間の対立がテーマであることがひしひしと感じられます。
その後、物語の舞台はスピーディーに都会の世界へ。高層ビル、電車、バスなど、現代の都市風景が一気に広がり、環境が一変します。
都会の喧騒と現代の便利な機器が溢れる中、妖精たちの世界がどこかひっそりと共存しているという、ちょっとミステリアスな雰囲気が特に好み。
住処を失った妖精たちは、人間の世界に紛れて生活している様子が描かれています。まるで、私たちが普通に歩いている街のすぐ隣に妖精たちの世界が広がっているかのようで、そのアンダーグラウンドな空気感が本作の魅力の一つです。
細田守監督の『バケモノの子』でも、人間の世界のすぐ隣にバケモノたちの世界があるという設定がありましたが、本作も同じように、すぐ隣には妖精たちのコミュニティーが広がっています。
現代社会の中に潜む異世界を描くことで、私たちの日常の裏側に存在する未知の世界への想像がかき立てられ、心がワクワクしますよね。
個人的に、妖精たちと人間社会の交差するこの「裏側の世界観」がとても好きで、現実とファンタジーの境界が曖昧になる瞬間に心が躍ります。
現代社会における、自然と人の対立と共生がテーマな本作。作品の中で巻き起こる派閥争いや戦いの原因は、全てここに由来しています。
何度も取り上げられる「自然と人工の関係」が、妖精と人間の対立に置き換えられていて、非常に深く考えさせられるテーマでした。
完全懲悪ではない世界観
旅を通じて、人間と妖精がどのように共存するか、またそれぞれの立場が浮かび上がってきます。ムゲン(体制側)とフーシー(革命側)の対立が明確になり、シャオヘイを中心に派閥が錯綜していく。
まだ幼い妖精・シャオヘイは、何が正義で、何が悪かを問う。人間と妖精の共存を模索し、自分の中に試金石を作り上げていくのです。
本作では、タイトルにある「シャオヘイ戦記」通り、シャオヘイの成長がメインストーリーになっています。シャオヘイの心の成長の過程がしっかりと描かれていて、自分の答えを探そうとする様子が良かったです。
人間と妖精が共存するのか、均衡を保つのか、どちらが正しいかは誰にも分かりません。それぞれが自分の正義を持ち、信念に従って戦っている様子が描かれています。
戦いに敗れたフーシーに対しても、ムゲンとシャオヘイは彼を「悪」だと思っておらず、簡単な正義と悪の二元論で終わらないところに作品の深みが出ていました。
心あたたまる師弟関係
最初は敵対同士の関係から始まる、シャオヘイ(CV:花澤香菜)とムゲン(CV:宮野真守)の師弟関係が見どころでした。
逃げる、捕まえる、逃げる、捕まえる、という「トムとジェリー」的なギャグパートの連続です。スピーディーな追いかけっこに何度クスッと笑わされたことか。
約2時間という尺の中で、笑いも泣きも、シリアスもメインテーマもこなす情報量が満載で、エンタメとして優秀な作品でした。
シャオヘイを救ってくれたフーシーを追う謎の人物として登場するムゲン。始めは心を閉ざしていたシャオヘイも、ムゲンの人柄に触れて絆が深まっていきます。
兄弟のような、親子のような、師弟関係を育んでいくシャオヘイとムゲンの関係にほっこりしました。
キャラクターたちが可愛すぎる〜。

2人の絆にほっこり
最初は下っ端戦闘員だと思っていたムゲンが、相当な大物で驚きました。部下もいるし、妖精たちから「様」づけで呼ばれて親われてるっ!そんな大物だったとは!?
最後、館に到着したシャオヘイとムゲンが、共に旅を続ける選択をしたところは、2人の絆が試されて、つい涙を誘いました。
他にも、いろいろな妖精が登場しますが、キャラデザや設定が作り込まれていて、次回作以降に活躍するのが楽しみです。
少年漫画さながらのアクション・バトル
本作の見どころは、360度回転する迫力のアクションシーンでしょう。電車の中、街中を舞台にバトル・アクションを繰り広げていきます。
空を飛び、ものが宙を舞い、視点がコロコロ変わりながら入り乱れるシーンは見応えがありました。
唯一残念だったのは、物語の中でキーワードとなる能力に関する説明が少ないことです。専門用語が自然に登場し、ストーリーが進行していくため、時折置いてけぼりに感じる部分がありました。
能力設定とかに慣れてないとわかりにくいけど、想像で補える範囲の内容かな。
日本のアニメに負けず劣らず、これから成長していく中国アニメにも期待が募りますね。
本作は3部作の予定らしく、2作目がまもなく日本でも公開さるので楽しみです!



シャオヘイとムゲンの師弟の旅の続きが早くみたい
良かった点
- シャオヘイとムゲンの師弟関係
- ホットな声優を起用した出演者陣
- 人と妖精、人工と自然の共存について考えさせられるテーマ
- 迫力のあるアクションシーン
気になった点
- 能力や専門用語が少しわかりづらい
まとめ:『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』の感想・レビュー
項目 | 評価 |
---|---|
ストーリー | |
キャラクター | |
映像美 | |
音楽 | |
演出 |
『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき)』はどんな人におすすめ?
- ジブリや細田守監督作品が好きな方
- 派手なアクションシーンが見たい方
- 師匠と弟子のブロマンス・ストーリーが好きな方