2025年冬アニメとして、2025年1月5日より放送開始された『全修。』。
『進撃の巨人』、『呪術廻戦』などの有名作品を手掛けてきたMAPPAのオリジナルアニメーションです。
2025年1番の期待作である『全修。』の1話の感想をご紹介します。
本作第1話のネタバレを含みます。
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『全修。』の基本情報
あらすじ
広瀬ナツ子は、高校卒業後アニメーターとなり才能を開花させ、あっという間に監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象になる大ヒット。新進気鋭の天才監督と世間でも評価され、次回作は初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品に決定!しかし、人を好きになったことがないナツ子は初恋がよくわからず、コンテが描けなくなり映画制作が行き詰る。そんなある日、コンテ作業中に意識を失い、目が覚めるとそこは、子供の頃に夢中になったアニメ映画『滅びゆく物語』の世界だった。
作品情報
原作 | 山﨑みつえ うえのきみこ MAPPA |
---|---|
制作会社 | MAPPA |
監督 | 山﨑みつえ |
出演者 | 広瀬ナツ子:永瀬アンナ ルーク・ブレイブハート:浦 和希 ユニオ:釘宮理恵 メメルン:鈴木みのり QJ:陶山章央 ジャスティス:朴 璐美 デステニー・ハートウォーミング:石見舞菜香 |
放送時期 | 2025年冬 |
話数 | 放送中 |
配信先はこちら
サービス | 月額 | 見放題 | サイト |
---|---|---|---|
550円 | DMM TV | ||
550円 | dアニメストア | ||
580円〜 | |||
600円 | Prime Video | ||
1026円 | Hulu | ||
2,189円 | U-NEXT |
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『全修。』の感想
今期で一番期待しているアニメ『全修。』
異世界転生ものは、ここ数年ありふれていて、目新しさはなくなってしまっています。
「アニメーターが異世界転生」というキーワードで、どれだけ新鮮味を出せるかが勝負どころ。
以下は『全修。』の見どころポイントです。
- アニメーターが異世界転生して、アニメを書き換える
- アニメのパロディ祭
- アニメ制作現場の裏側を描く
アニメーターが異世界転生
アニメ制作現場から物語がスタートする『全修。』。
アニメーターとして働くナツコを中心に、アニメ制作の裏側が描かれています。タップなどのアニメを描くための専門的な道具が登場し、アニメーターたちが作業する風景は、普段見ることのないリアルな一面を覗かせており新鮮です。
冒頭のシーンは、アニメ制作会社で働く人々を描いた『SHIROBAKO』を思い出す人も多いでしょう。実際、視聴者の中には本作を『SHIROBAKO』のようなアニメーターのお仕事アニメだと認識していた人もいたようです。
しかし、ナツ子は傷んだハマグリ弁当を食べて食中毒(?)を起こし、職場で倒れてしまいます。そこから異世界へ転生することに…。
転生先は、子供の頃に見たファンタジーアニメ「滅びゆく物語」の世界。世間では駄作の鬱アニメとして評される作品です。
しかしナツ子にとっては、登場キャラクターや物語の展開をすべて暗記しているほど、何度も繰り返し見てきた愛すべき作品です。
今後、悲しい鬱展開が待ち受ける「滅びゆく物語」。ナツコが異世界でどのように立ち回り、物語をどうリテイクしていくのかが非常に楽しみです。
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素顔が気になる!主人公の広瀬ナツ子
高校卒業後、アニメーターとして才能を開花させた広瀬ナツ子が主人公。大ヒット作品生み出した実績を持ち、新進気鋭の天才クリエイターとして、次回作にも注目が集まっています。
しかし次回作の締切が迫る中、ナツ子は絵コンテが思うように描けず、苦労している様子。クリエイターとしての自信に満ちている一方で、仕事に対するプレッシャーを1人で抱えてしまっています。
他の仕事を誰にも任せられない状況にあり、かなり煮詰まった状態。
同僚から「お前1人で作っている気になってんじぇねえよ!」と喝を入れられるシーンもあり、これがナツコの抱える問題の核心に迫る重要な要素になっていきそうです。
ナツコの顔は、髪で覆われており、放送前は素顔が一切公開されていませんでした。前と後ろの区別がつかない程に、顔全体を髪で隠した、驚異的なビジュアルが特徴です。
新作アニメ成功を祈願して、髪を伸ばしているという設定なのですが、どうしても素顔が気になってしまうところ。
異世界転生後に、能力を発動して初めて素顔が明かされるのですが、想像よりも美少女な素顔に驚きました。
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物語を改変する能力
タイトルにある「全修」(オールリテイク)という言葉の通り、ナツコには物語を書き直す(リテイク)スキルが備わっています。
「滅びゆく物語」が鬱展開になることを知っているナツコは、そのスキルを使って物語を描き直し、主人公の勇者一行を手助けします。
よくある異世界転生ものの魔法や剣といったチート能力ではなく、アニメを描くことによって物語に干渉できるという能力が新鮮です。
第1話後半に、勇者たちがピンチに追いやられるシーンで、ナツコはポケットに入っていた「タップ」を手に取り、能力を開花させます。
私は今回初めてこの道具を知ったのですが、アニメを描くために使う専用の道具で、画やセルを固定するために使われるそう。
「タップ」が突然ナツコに語りかけ、「全修」するように促します。
魔法少女の変身シーンのごとく、ファンタジックな演出で能力が発動し、砂漠の真ん中に、アニメを描くための作画机や道具類が出現。この道具を使って、ピンチを脱却する「何か」を、描き上げていく演出が1番の見どころです。
しかもナツコが使うのはデジタルではなく、紙と鉛筆というアナログなスタイル。
鉛筆を削るシーンはつい笑ってしまいました
ナツコの持つ力は何を描くかによって、物語を逸脱するようなどんな内容にも変更できる神のような力です。この物語に干渉する能力によって、好きだったはずの「滅びゆく物語」は跡形もなく「全修」(オールリテイク)されてしまうのでしょうか。
今後、能力の詳細や副作用のようなものがあるのか、公開されるのか気になります。
次回以降にナツコの能力によって、「滅びゆく物語」がどのようにリテイクされていくのか、それによってナツコが成長していくのか楽しみです。
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アニメのパロディ祭
『全修。』はアニメファンに嬉しい、アニメパロディが満載の作品のようです。
ナツコがアニメ監督としてヒットさせたというのが、こちらの「スケバン魔法少女暗黒物語」。金髪で、スタイルのいい変身美少女は『セーラームーン』のパロディそのもの。
しかも、なんとその美少女の声を担当するのは、月野うさぎ役の三石琴乃さんです。本編で三石さんのセリフは一言だけですが、このスケバン魔法少女を演じるためだけに、三石さんが呼ばれたと思うと、初めから豪華すぎる展開です。
さらに、勇者の親友であるユニコーンの「ユニオ(CV:釘宮理恵)は、勇者らを守るために自爆魔法を発動しようと「バル…」と言いかけます。こちらは『天空の城ラピュタ』の滅びの言葉のオマージュ。
またジブリの『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵を彷彿とさせるデザインの巨大な怪物が登場したり、アニメパロディがお祭り状態。この巨人が目からビームを放ち、敵を炎で一網打尽にしていく様子が話題になりました。
かつて、アニメ『おそ松さん』が放送された時も、第1話でアニメのパロディが続く演出が話題になっていました。本作『全修。』もアニメ史を振り返るようなアニメパロディ祭りに毎週注目が集まりそうです。
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まとめ:『全修。』はみるべき?
結論をズバリ言うと、『全修。』は絶対見るべきアニメです。
第1話では、主人公ナツコが抱える問題、転生先の世界観、そして登場人物たちが紹介され、今後の展開が気になる、申し分ない出来栄えでした。
現実世界から「滅びゆく物語」の世界への壮大なギャップや、ナツコの能力の開示シーン、アニメ的な演出が豊富に盛り込まれています。
『全修。』の大きな魅力の一つは、アニメパロディの多さ。アニメならではの「あるある」ネタやオマージュ演出が満載で、次回どんなアニメパロディが登場するのか、期待が高まります。
「鬱アニメ」と評される「滅びゆく物語」の世界で、ナツコがどのように物語を書き換え、登場人物たちと関わっていくのかも非常に楽しみです。
ぜひ2話以降も楽しみに拝見したいと思います。
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