『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈の感想・レビュー

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『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈の感想・レビュー

2024年本屋大賞受賞作品です。

著者の宮島氏のデビュー作品。

「女による女のためのR-18文学賞」を3冠受賞するなど数々の賞を受賞しました。

続編の『成瀬は信じた道をいく』も発売されています。

目次

『成瀬は天下を取りにいく』のあらすじ

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説! 中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。

『成瀬は天下を取りにいく』本の総合カタログ出版Books 出版書誌データベースより引用

自分にまっすぐな中学生の少女・成瀬を中心に展開する青春小説。

幼馴染の島崎は、我が道をいく成瀬の動向を見届けることを楽しみにしています。

ぜひ、島崎と一緒に成瀬あかり史を覗いてみませんか?

『成瀬は天下を取りにいく』の感想・レビュー

成瀬×島崎のカップリングに、オタクの私は既視感を覚えました。

りお

あれ?『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒとキョンに似てる…?

破天荒な主人公・成瀬と彼女の思いつきに巻き込まれる島崎のカップリングはそっくり。

でも島崎は自分から幼馴染の成瀬の企てに参加しているから、そこが違いますね。

POINT1:滋賀県愛が満載

滋賀県大津市を舞台にした小説です。

ポン

著者の宮島さんが滋賀県大津市在住なんだね

「コロナ禍で実際に閉店を迎えた西武大津店が登場しています。

その他、琵琶湖や周辺の観光スポットなど滋賀ネタが満載です。

地元ネタたっぷりの本作は、滋賀県民の読者にとって「どのスポットが登場するのか」、ワクワクしながら読めるのではないでしょうか。

りお

他県民の読者も琵琶湖を中心とした観光スポットに行ってみたくなるはず

POINT2:成瀬の挑戦の数々

生中継の映り込み、M-1グランプリの出場、シャボン玉、かるた部、坊主などなど成瀬は様々なことに挑戦していきます。

美人で、成績もよく、自分にまっすぐな成瀬。

周囲の子どもたちは成瀬を異質と捉えており、いじめも受けていたようです。

りお

10代の頃の苦々しくも、精一杯の日々を思い出しました。

成瀬は目標を次々に掲げて、幼馴染の島崎や周囲の人々を巻き込んでいきます。

成瀬の挑戦が成功するのか、失敗するのか必見です。

ポン

結果を気にするよりも可能性の種をまくことが大事なんだね

POINT3:コロナ禍での等身大の青春

マスク生活に、密を避けるために一定の距離を保つなどコロナ禍の影が描かれています。

コロナウイルスが流行する中で、成瀬の世代の子どもたちは、学生時代の経験を失いつつありました。

部活動は縮小され、学校内のイベントも中止になってしまいます。

ポン

普通とは言い難い状況の中で、成瀬たちは「今」という時間を楽しんで生きている

りお

特別な出来事が起きるわけではなく、「なんでもない」等身大の私たちに寄り添う作品でした

『成瀬は天下を取りにいく』の感想・まとめ

こんな方におすすめ
  • 滋賀県民の方・滋賀県に興味ある方
  • 等身大の青春を覗いてみたい方
  • さっぱりとした青春時代を振り返りたい方

今回は『成瀬は天下を取りにいく』をご紹介しました。

成瀬の挑戦の行方が気になって、1日で読破してしまいました。

ポン

10代の学生から年配の方まで、広い世代で楽しめる本だね

続編で成瀬とその友人たちがどのように成長していくのか楽しみです。

成瀬は天下を取れるのか、成瀬あかり史を一緒にのぞいてみませんか。

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書籍情報

書籍名成瀬は天下を取りにいく
著者宮島未奈
出版社新潮社
ページ数208ページ
発売日2023/3/17

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